開院1年|葛飾区、江戸川区の「鈴木内科・糖尿病クリニック」

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開院1年

コラム

令和元年9月1日に開院致しましたので、1年が経過しました。
自分は日々診療をしていたら気付いたら1年経過していたように思います。

当初は以前の東京臨海病院や日本医科大学付属病院からの患者さんを継続的に診察する毎日でした。皆さんが今までの外来の時と変わらないように、院内で血糖値、HbA1cはもちろん、肝機能、腎機能、脂質(コレステロールや中性脂肪です)も測定し、食事や運動などの生活や薬を考える、それでいて待ち時間を以前より減らせればと思っていました。そのためのスタッフの雇用や院内の設備の整備でした。前は2時間も3時間もお待たせしていたと思います。
同時に、今まで多かった総合病院ならではの重症な方や、他の科の受診も多い方だけではなく、軽度の血糖高値の方や低血糖など、幅広く糖代謝異常の方を診たいと思っていました。遺伝する病気ならではで、やはりお子さんやお孫さんが血糖上昇するのを防ぎたいのです。かかりつけ医として、予防の観点を強く持っていたいのです。
年が明けた頃より、徐々に近隣の方や、ホームページをみて、葛飾区、江戸川区だけではなく江東区や墨田区、また世田谷区や神奈川県、千葉県など遠方からもお越しいただく方が増えてきました。しかし、2月中旬からこの半年間はコロナ対応だった気がします。なるべく予約時間をずらして密にならないようにしたり、発熱の方(当院では少数ですが)は院外で診察するように準備したり、、、、。なにしろビルの1室の小さい空間なので、今後も密にならないようにしたいとは思っています。4月からは他の病院の専門医の方々もいらしてくれて、一人ではなくいろいろな方の意見を聴けるようになりました。

 健診で軽度の異常を指摘された方から、すぐに入院が必要な方まで多くの方がみえますが、今のところ緊急で入院して頂くようなケースは1件だけでした。これも前の病院の時では考えられないことです。多く通院してもらわなければならないこともありますが、なんとか、外来治療で入院を回避できています。軽度の方もやはりお話していると年に1回の健診だけではなく、半年に一回や3カ月に1回くらいはチェックして気をつけたいと通院される方が多いです。治療薬など使わなくてもそのように気にするようになるだけでも違うと思います。
また以前よりも治療薬の選択肢が増えたので、インスリンを離脱できる方もいます。これも前よりも時間をかけて拝見できるからかもしれません。インスリン以外の内服薬やGLP-1注射(週に1回の製剤があります)などと併用しながら徐々にインスリンを減量したり、注射回数を減らしていきます。1型糖尿病の方はインスリンは現在の医療ではやめることはできません。1型糖尿病の方も当院では多いので、あまりホームページなどに載せることではないと思ってきたのですが、想定より多くインスリンを離脱できたので1年の所感の一つとして掲載します。
 8月からは特定健診が始まりました。当院にはレントゲンがないので出来ることは限られているのですが、健診はクリニックとしては社会や地域への貢献のためには必要なことだと思っています。ただこちらも、通常の生活習慣病・糖尿病の予約の患者さん優先で行うので、それほど多くはできそうにありません。密にならないよう、可能な限りで健診も行っていこうと思います。

1年という区切りですが、自分ではまだまだ頑張って患者さん達が良くなるようにしなければという想いばかりで、1年の区切りという認識は希薄でした。しかし、当院スタッフや、いつも連携している隣の歯科の院長(兄弟ですが)を始めとする歯科スタッフ、今まで一緒に働いていたドクター、そして患者さんからサプライズでお祝いをして頂きました。皆様にいかに支えられて医療を行っているのか、再認識しました。これからも、周りの方と協力しながら、患者さんのためにお役にたてるように日々研鑽していきたいと思います。論文も多く読まなければいけませんし、人としての成長もまだまだしなくてはいけません。今までのコラムやホームページの内容もそうですが、思い立つと一気に書くので、このコラム?も一筆書きのような状態です。思ったことをそのまま書いています。見直しもほとんどしません。ですから、1年間もっともっと多くのことがもちろんありましたし、インスリンを中止することが良いかのような不適切な表現もあるかもしれませんが、ご容赦ください。